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その名はブロンソン

ブロンソン。
 
この名前を口にした時、腹の底でグッとくる熱いものがあります。この「ブロンソン」というのは、どういうワケか音の響き、というか耳が受ける感触が非常に心地良いのです。「ブロンソン」の頭の二文字「ブロ」だけでも結構キます。大型の車やバイクのエンジン音はブロロロロ、「殴る」という意味のブロー(blow)、黒人たちが仲間に呼びかける時の「よう! 兄弟」は“Hey! Bros”、NY・マンハッタンの川を挟んだ北東に位置する犯罪多発地区ブロンクス、荒馬はブロンコ。このように「ブロ」は力強く荒々しいものをイメージさせる響きなのです。グッとくる熱いものの正体とは、つまり「ブロ」から連想させられるパワフルなものが一丸となって込み上げてくる衝動なのです。ちなみにブロンクスは地名という固有名詞であるにも拘わらず頭に“THE”が付き、地図の上では“THE BRONX”と表記されており、「ブロンソン」も「ザ・ブロンソン」にしたほうがさらに力強くなると思います。また、イギリスのヴァージン・グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長は残念ながら「ブラ」です。「ブロ」と「ブラ」では大違いです。男らしさの象徴であるブロンソンと、女の象徴である乳房を包むブラジャーは最も対局にあるものです。たった一文字、カタカナの「ロ」と「ラ」、アルファベットの“o”と“a”が異なるだけで、こんなにも相反してしまうとは!


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