スーパー・マグナム
Death Wish 3(米・85)
監督 / マイケル・ウィナー
製作 / メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバス
脚本 / マイケル・エドモンズ
撮影 / ジョン・スティアニー
音楽 / ジミー・ペイジ
出演 / チャールス・ブロンソン、エド・ローター、マーチン・バルサムニューヨーク、ロスで街のチンピラどもを殺しまくった“自警団”ことポール・カージーが再び無法の街ニューヨークに帰って来た! 『狼よ さらば』(74)『ロサンゼルス』(81)に続くシリーズ第三弾。前二作は一応のハードボイルド・タッチの作品だったが、『スーパーマグナム』では一気に馬鹿騒ぎ映画に路線変更。当時チャールス・ブロンソン64歳。ブローバックの動きが怪しいウィルディ45が映画に登場するのはこの映画だけでは?
チンピラに殺されたかつての戦友の意志を継ぎ、街の住民をストリート・ギャングたちから守るためにポール・カージーがニューヨークにやってくる。ギャング相手に孤軍奮闘するカージーに街の住民たちも加勢して市街戦は激化していった。激戦の中、カージーはバズーカ砲でギャングのリーダーを木っ端微塵に粉砕した。
ブロンソンが「生意気なガキは皆殺しじゃ」と言わんばかりに徹底的に殺しまくる、単純明解なストーリーで観客の頭を一切使わせない映画だった。ギャングがハードコアパンクス風、というかBLACKで売っていたようなファッションで迫力ナシ。派手な銃撃戦だけに重点を置いているのでドラマ部分の作りはケタ外れに粗悪だ。恋人を目の前で殺されたカージーは黙ってその場を去るのだが、悲しいというより無関心のように見える。クライマックスの市街戦の場面で、ブロンソンと警察署長(エド・ローター)が二人で走るシーンがあり、思いっきりカメラの影が地面に映っていた。大して重要なカットではないのだから削除しても何ら問題はなさそうだが、平気で使っているところをみると、もう細かいことなど全く気にせずに、勢いだけで製作された雑な映画であることがわかる。マイケル・ウィナーとブロンソンのコンビ作はかなりの数にのぼるが、そのほとんどが粗悪なアクションで、その中でも『スーパー・マグナム』のブッ壊れっぷりは抜きんでている。