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ニューヨーク・コマンドー / セントラルパーク市街戦
(米・85)

監督/スティーヴン・ヒリヤード・スターン
出演/トミー・リー・ジョーンズ、ヘレン・シェイヴァー、ヤフェット・コットー

  小説『公園は俺のもの』を映画化。トミー・リー・ジョーンズが日本で広く知られるようになったきっかけは、多分、『JFK』(91)の黒幕役あたりで、本格的に知られるようなったのはやはり『逃亡者』(93)での捜査官役ということになるのだろうか。それ以前にも『歌え!ロレッタ愛のために』(80)があったが日本での知名度獲得に至ってないと思う。トミー・リー・ジョーンズというと知的な狂人というイメージが強く、狂ったオヤジを演じさせたらデニス・ホッパー、ハーヴェイ・カイテルよりもリアリティがあるぶん凄みがある。『沈黙の戦艦』(92)、『天と地』(93)、『ブローン・アウェイ/復讐の序曲』(94)、『タイ・カップ』(95)・・・みんな狂ってる役ばっか。『ローリング・サンダー』(77)でのトミーの狂気も凄かった(主演のウィリアム・ディベインの狂気ぶりのほうが上だったけど)。トミーは目つきがヤバいと思う。狂っているけど目だけが鋭くギラギラしている。狂人というより性格異常者というのだろうか。
 『ニューヨーク・コマンドー』。ラストに向かってトーンダウンしてゆく映画だったが、それなりに硬派な作品だった記憶がある。よく考えると何故主役(トミー・リー・ジョーンズ)はあんな事をやったのか?となってくる。ベトナム帰還兵で社会復帰がイマイチうまくいってないトミーが、ベトナム時代の戦友が精神病院で自殺したのを機に「ベトナム帰還兵の苦痛と疎外感、社会の彼らに対する差別」のような事を世間に訴えるためにニューヨークのセントラル・バークを占領する。警察との神経戦、戦争プロフェッショナルとの攻防、トミーに同情するTVレポーターの登場などを絡め、ストーリー展開は何も用意されてないラストに向かう。読んでないから知らないが、原作にはもっと主人公の苦悩などが描かれているのだろうか? 少なくとも映画『ニューヨーク・コマンドー』を観る限り、アメリカ社会とベトナム帰還兵の関係うんぬんなど微塵も伝わらず、ただ注目されたい一心で事件を起こしたオヤジの映画にしかみえない。

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