[PR]100万円が無料で当たる!:今すぐ応募して現金を当てよう!

These cuffs are made of tensiled steel. It would take you ten minutes to hack through them.If you're quick, and if you're lucky, you can hack through your ankle in five.

マッドマックス
Mad Max
(豪・79)

 黒い上下のレザー、スーパー・チャージャー搭載V8ファルコン、ソード・オフされた水平二連ショットガン、カワサキZ-1000など、この映画が持つロック的世紀末のイメージを強めるアイテムが全編に詰まっている。妻子を殺した暴走族に復讐するマックスが次々と敵を葬っていく姿が凄まじい。対暴走族専門の警察官マックスは親友グースが暴走族に殺されたのをきっかけに警察を辞職する。愛する妻ジェシーと息子スプログとの平和な暮らしはまたしても暴走族に引き裂かれ、マックスは絶望の果てに復讐の天使に変貌していく。妻子の死により抜け殻のようになったマックスがチャージされた怒りのエネルギーを爆発させる後半、復讐鬼と化したマックスの姿にはホラー的な質感が漂う。暴走バイク集団を探し求めて対暴走族追跡マシン、インターセプターで荒野を駆る姿はまるで獲物を探す餓えた肉食獣。そして獲物を発見すれば猛スピードで突っ込んで血祭りにあげる。痛快なアクション・シーンの連続だが、復讐劇であるため後味は決して良くない。最後の生き残りジョニー・ザ・ホーイを発見した時のマックスの冷血さは凄い。ジョニーの足首に手錠の片方をかけさせ、もう片方を車のバンパーに繋ぐ。マックスは即席の爆破装置を置き、金ノコをジョニーに投げると、爆発するまで10分ある、手錠は超硬質スチールだ、お前の足なら5分で切断できる、と言い残してその場を去っていく。何とも言えぬ重苦しい余韻を残して映画は終わる。
 もう一方の主役は73年型フォード・ファルコンXB/GTを改造したV8のインターセプターだ。『マッドマックス』で最初に想起させられるのはメル・ギブソン以上にインターセプターの存在である。エンジル・ルームからはみ出しボンネットの上に鎮座するスーパー・チャージャーが圧巻。もちろん機能的にはダミーだが、金属質の唸りとともに回転させればまさしく路上の戦闘機。映画の最大の見せ場は、暴走族のリーダー、トーカッターとマックスのバトル。逃げるトーカッターのカワサキZ-1000の背後にインターセプターが肉薄するシーンが壮絶。両者のスピードは時速240Km以上だが、同じスピードで走るカメラが前面から捉えた画面のスピード感はハンパではない。
 『マッドマックス』は低予算で製作された。資金のほとんどはインターセプターの改造と、クラッシュする車・バイクに費やされたと思われる。スタッフ、キャストの大半にとって本格的な劇場用映画は初の仕事だった。主演のメル・ギブソンでさえ当時は演劇学校の学生である。暴走族に至ってはセリフのある主要キャストを除いてモノホンの暴走族が起用された。しかし、そのマイナス面をカヴァーするための細かい技術とアイデアが投入され、結果、それらが随所で功を奏している。炸裂するアクション・シーンやクラッシュ・シーンの迫力はカメラワークによるところが大きい。猛スピードで疾走する車やバイクとともに走るカメラで地面すれすれからのロー・アングルで撮影されているため、さらに緊迫したスピード感が増す。地上に据えられた固定カメラでカーチェイスを撮影すれば、ここまでのスピード感は発揮できなかったはず。また、細かく切り刻まれるカット割りも抜群に冴える。赤ん坊を抱いて逃げる妻ジェシーの背後にバイク群が迫る。スロットルを全開にする手のカットと、レッドゾーンを指すメーターのカットが瞬間的に差し込まれる。マックスに追いつめられたトーカッターがトレーラーと正面衝突するシーンでは、バイクが突っ込む一瞬前に眼窩から飛び出さんばかりの目玉のアップが挿入される。これらの瞬間的カッティングが刺激的な視覚効果を高めた。橋の上でマックスの攻撃を受けた暴走族が蹴散らされる場面はショッキングだ。バイクから投げ出されてアスファルトを滑走する暴走族に、乗り手を失ったバイクが突っ込んできて激突、衝撃をモロに食らったスタントマンの身体が不自然にへし曲がる。スローモーションの映像は、このクラッシュ・シーンが予定調和でもトリックでもなく、スタントマンの身に起きたシャレにならんハプニングであることが素人目にも解る。宣伝では「スタントマンが死亡!」とセンセーショナルに煽っていたが、後年、バイク雑誌「ミスター・バイク」誌上でのインタヴューでグースを演じたスティーヴ・ビズレーは「撮影中に死亡者は出ていない」とコメントしていた。真相のほどは判らんが、当時撮影現場にいた本人の言葉のほうが信憑性がある気がするのだが、日本版DVDの映像特典では「スタントマンが2人死亡した」としている。

監督
 ジョージ・ミラー

製作
 バイロン・ケネディ

脚本
 ジェームズ・マッカウスランド
 ジョージ・ミラー

撮影
 デヴィッド・エグビー

音楽
 ブライアン・メイ

出演
 メル・ギブソン
 ジョアンヌ・サミュエル
 スティーヴ・ビズレー
 ヒュー・キース・バーン
 ティム・バーンズ
 ロジャー・ウォード

 


マックス・ロカタンスキー (メル・ギブソン)
対暴走族迎撃隊MFP(Main Force Patrol)の隊員。妻子を暴走族に惨殺されて復讐に燃える。

ジェシー・ロカタンスキー (ジョアンヌ・サミュエル)
マックスの妻。暴走族に殺される。

スプログ・ロカタンスキー (ブレンダン・ヒース)
マックスとジェシーの1歳の息子。母子ともども暴走族に殺される。


ジム・グース (スティーヴ・ビズレー)

マックスの同僚にして親友。正義感が強く陽気な性格。トーカッターとジョニーに焼き殺される。TV放映版では富山敬が声をアテる。


フィフィ・マカフィー (ロジャー・ウォード)

MFP隊長。スキンヘッドの大男で隊員思いの良き上官。R・ウォードを他の映画で観る事はほとんどないが、下のH・K・バーンとともに、ジミー・ウォング主演の『スカイ・ハイ』に出演し、実は『マッドマックス』よりも前に日本での銀幕デビューを果たしていた。


トーカッター (ヒュー・キース・バーン)

暴走族のリーダー。チャールズ・マンソンを思わせる狂人的指導者。演じたHKバーンは当時Mギブソンより俳優としては先輩だった。


ナイトライダー (ヴィンセント・ギル)

トーカッターに次ぐナンバー2だったが、警官を殺してパトカーを奪って逃亡中、マックスの追撃を受けて衝突死する。


ババ・ゼネッティ (ジョフ・パリー)

トーカッターの片腕的存在。マックスの脚をモーゼルで撃つが、逆にショットガンの餌食になる。


ジョニー・ザ・ボーイ (ティム・バーンズ)

姑息なチンピラで完全なジャンキーだが、何故かトーカッターのお気に入り。最期はマックスに爆殺される。TV放映版では石丸博也が声をアテる。

 

 


[PR]話題の新車を無料プレゼント中:必ず当る抽選会!今すぐ応募で簡単GET