マッドマックスと共に
| ファースト・コンタクト 中学2年の冬、渋谷の映画館で観た『マッドマックス2』の衝撃は生涯忘れはしないでしょう。青春時代の前半を過ごした80年代、私はパンクロック/ハードコア・パンクに夢中でした。『マッドマックス2』のアクション映画としての面白さやカッコ良さもさることながら、マックスや暴走集団にはパンクなイメージがあり、私にとって『マッドマックス2』はパンクロックのレコードを初めて聴く前に体験したパンクロックだったのです。実はシリーズで最初に観たのは『マッドマックス2』でシリーズ第一作目の『マッドマックス』はテレビで観ました。『マッドマックス2』でボロボロになる前のインターセプター、暴走族が駆るカワサキZ−1000がカッコ良く、またハンパでないスピード感に酔いしれたのでした。家族を殺されたマックスが次々に敵を狩っていく復讐劇は痛快としか言いようがありません。ただ正直なところ、最初に観た『マッドマックス2』のほうが個人的には思い入れがあります。あの錆びつき埃にまみれたマシン同士のぶつかり合い、凶悪な暴走集団、凄まじいバイオレンス・シーン、殺伐とし粗削りな世界観、その全てにおいて『マッドマックス2』の破壊力は前作を上回るものだと思います。私見ですが、純粋に車やバイクが好きな人や、あるいは脚本の完成度の高さを評価する人には『マッドマックス』のほうがウケが良く、よりコミック的かつ単純明解で派手なアクション映画を好む人にとっては、『マッドマックス2』がうってつけではないか、と思います。いずれもにせよ、両作ともケタ外れのアクション映画ではあることに違いはありません。 |
| 革ジャン 私の場合、冬のファッション・アイテムは革ジャン、それもschottのライダースと決まっています。エリがダブルになっているオーソドックスなタイプです。何故、ライダースなのか? その答えは2つあります。ひとつめの理由は、パンクスのマスト・アイテムだから、です。そして、もうひとつは『マッドマックス』シリーズでマックスが着ていたから。正確にはマックス着用の革ジャンはschottライダースとは形が違うのですが、とにかくダブルという点が重要なのです。もちろん単車に乗るのに最適だから、という理由もありますが、基本的にはパンクロックとマックスの影響によるところが大きいのです。肩や肘にプロテクターを付ければ、よりカッコ良いのですが、革ジャンにプロテクターを付けるための穴を開けるのが嫌で、私は完全ノーマルを好みます。以前、革ジャンをハードコア・パンク仕様にカスタムしたことがあり、襟に“ロンドン・コーン”という鋲をたくさん打ち付けました。結果、革ジャンの寿命を短くするだけでした。 |
| ザ・ロード・ウォリアーズ
言わずと知れた『マットマックス2』のアメリカ公開時タイトル“The
Road Warrior”からネーミングされたプロレス・タッグ・チーム。80年代半ば、テレビ東京にて『世界のプロレス』なる番組があり、海外の、例えばWWF、NWA、AWAといったアメリカを中心にしたプロレスが放映されていました。その番組で初めて観たザ・ロード・ウォリアーズの、アニマル・ウォリアーのモヒカン、ホーク・ウォリアーの逆モヒカン、フェイス・ペイント、コスチュームがモロにマッドマックス・テイストでヴィジュアル的ショックは絶大でした。圧倒的なパワーとスピードで攻め込むファイトスタイルもカッコ良かった。日本初上陸は全日本プロレスのマットで、エースのジャンボ鶴田、天龍源一郎、ジャパン・プロレス勢の長州力、谷津喜章がことごとく蹴散らされ、もはやS・ハンセン&B・プロディの超獣コンビしか太刀打ちできない、と思っていましたが、残念ながら実現することはありませんでした。唯一、記憶に残っているのは、NWAマットにて、ザ・ロード・ウォリアーズとハンセン&ハリー・レイスのタッグマッチがありますが、予想通り、場外乱闘の末、両者リングアウトに終わりました。そういえば、ウォリアーズの入場テーマ曲、ブラック・サバスの“IRON
MAN”もイメージにピッタリでした。後年、佐々木健介がパワー・ウォリアーと名乗り、ホークとタッグを組んだ時はさすがに、なんだかなぁ、と思わずにはいられませんでした。 |