正午から3時まで
Fron Noon Till Three(米・76)
監督 / フランク・D・ギルロイ
製作 / M・J・フランコヴィッチ
原案: フランク・D・ギルロイ Frank D. Gilroy
脚本: フランク・D・ギルロイ Frank D. Gilroy
撮影: ルシアン・バラード Lucien Ballard
音楽: エルマー・バーンスタイン
出演 / チャールズ・ブロンソン、ジル・アイアランド、ダグラス・V・フォーリーついにDVD化!
とりあえずブロンソン人気の頂点は70年代である。76年という黄金時代に製作された一本であるにもかかわらず、本作は日本では劇場公開とテレビ放映はあったもののビデオブログラム化されることなく放置され続けてきた。それも当然と言わざる得ないほど、ぶっちゃけこいつはハズレの映画。ファンはマヌケなブロンソンなんか見たくありませぬ。これはブロンソンの硬派でタフなイメージを破壊しかねない困った映画なのだ。しかし、逆に、「えっ、ブロンソンがこんなマネを?」的な驚きに溢れているという点では、まったく別の意味で注目すべき映画ともいえる。
ブロンソンとジル・アイアランドは言うまでもなく映画界最強のおしどり夫婦。恥も外聞もない愚直なまでの熱愛ぶりは、林家ペー&パー子をも軽くぶっちぎる、一種の芸風と呼べる域にまで達している。個人的な意見だが、映画の中における2人の間柄は『ブレイクアウト』『ストリートファイター』『軍用列車』のように、男のドラマを邪魔しない程度に存在するジルに、ブロンソンがひそかな想いを寄せる・・・みたいな関係が丁度よい。なのに、この『正午から3時まで』ときたら、ジル演じる未亡人アマンダにぞっこんになった二流の悪党グレアムをブロンソンがズッコケ気味に演じている。ブロンソンとジルのはしゃいだ姿が小っ恥ずかしいったらありゃしない。観た人だけのお楽しみということでストーリーには触れないが、ほかの映画では絶対にあり得ないトボケたキャラのブロンソンや、次々披露されるコスプレ・ブロンソンには注目! さらにショッキングなラストのオチに、アッと驚くどころか脱力すること間違いなし。
イチャついてる場合じゃないだろ!