デス・ハント
Death Hunt(米・81)
監督 / ピーター・R・ハント
脚本 / マイケル・グレイス
撮影 / マーク・ヴィクター、ジェームズ・デイヴィス
音楽 / ジェロルド・インメル
出演 / チャールズ・ブロンソン、リー・マーヴィン、アンジー・ディキンソンゴツいオヤジ対決! 70's男気映画の代名詞的なオヤジ俳優二人が共演とあらばいやがうえにも期待は高まる。両雄ともゴツさ加減なら互いに譲らず、どちらが汚れ役になるのかと思いきや見事なドローに終わった。結局決着がつかないのは『座頭市と用心棒』の三船敏郎と勝新太郎、或いはアンドレ・ザ・ジャイアントVSスタン・ハンセンと同じ。プロンソンもマーヴィンも決して表現豊かな俳優ではなく、下手すりゃどうにもならない駄作になりかねないが、二人とも時代遅れな孤高の信念をしっかり漂わせている。
北極圏近くカナダの山中に住む元・特殊部隊の男、ジョンソン(ブロンソン)が地元ハンターの犬を助けたことにより荒くれハンターたちと対立し、彼はハンターの一人を射殺してしまう。山麓の町に駐留している警官隊々長、ミレン(マーヴィン)はジョンソン逮捕のため捜索隊を組織して乗り出すが、昔仇の男同士ゆえに両者の間に奇妙な連帯感や同胞意識が生じてくる。圧倒的な厳しさの雪山を舞台にジョンソンとミレンら捜索隊の追撃戦が始まる。爽快な開放感に包まれるラストに痺れた。ただ『ヒート』のR・デ・ニーロとA・パチーノみたいにブロンソンとマーヴィンのツーショットがなかった。小屋に立て篭もるジョンソンと説得しに来たミレンの会話のシーンではお互いの顔のバストショットはあるのだが一つのカットに両者が映っていたワケではない。ひょっとすると別々に撮影したのかもしれない。『特攻大作戦』で共演した際にケンカしたとか、マーヴィンもジル・アイアランドが好きだったとか、の遺恨があったりして?
真相は知らんが、この映画は『ランボー』の元ネタではないだろうか? 元・特殊部隊という設定もかぶるが、断崖に追い詰められたジョンソンが崖下の巨木にダイブするのは『ランボー』とあまりに似ている。カール・ウェザース、エド・ローターら渋いキャスティングで固め、小作品ながら硬派に引き締めている。
