バッジ373
(米・73)出演/ハワード・W・コッチ
出演/ロバート・デュヴァル、ヴァーナ・ブルーム芸歴の長さに比例せず、意外に主演作が少ないR・デュヴァル。大作『ゴッドファーザー』から<C級アクション『ハリー奪還』まで出演作はやたら多いが、あくまで主役をサポートする役どころがこの人のポジションだろう。余談だが彼がカントリー歌手を演じた『テンダーマーシー』(82)は男泣き映画の傑作だと思っている。この『バッジ373』の刑事役はデュヴァルが老体に鞭入れて走り回るアクション映画で、70'Sアクションの雰囲気はBGMなどから漂ってくるのだが、正直言って退屈なストーリーだった。容疑者を死なせた事により停職中のNY市警の刑事エディが、相棒ジジの死の裏にプエルトリコ独立派組織の陰謀があると睨み、勝手に探偵じみた行動に出る。プエルトリカンのチンピラや武器商人や悪徳刑事相手にバタバタ大騒ぎして、挙げ句の果てに無関係のバスを奪って乗客を巻き込んでのカーチェイス。最後は埠頭にあるクレーンの頂上に追い込んだ黒幕を無抵抗なのに射殺してジ・エンド。最大の見せ場はバスによるカーチェイスだが『48時間』や『レッドブル』のそれを期待しないように! 起伏に富まないストーリーもダメな要因だが、最大の問題は『ダーティ・ハリー』タイプのはみ出し刑事役に、思いっきり普通のオヤジにしか見えない、精悍度ゼロのデュヴァルを起用してしまった事ではないだろうか。同じハゲでも『フレンチ・コネクション』のジーン・ハックマンのようにはいかなかった。
