トップレディを殺せ
Assasssination(米・86)
監督 / ピーター・R・ハント
製作 / パンチョ・コーナー
製作総指揮 / ヨーラン・グローバス、メナハム・ゴーラン
脚本 / リチャード・セイル
撮影 / ハナニア・ベア
出演 / チャールズ・ブロンソン、ジル・アイアランド夫婦の仲の良さを、これでもか!と見せつけられている気分になる映画だが、本作がジル・アイアランドの最後の出演作品となった事を考えれば、それも許せよう。古参シークレット・サービスのキリアンは大統領カルヴィン・クレイグの夫人ララの警護を任命された。ララはわがまま放題のじゃじゃ馬でキリアンの手を焼かせる。身勝手なララに振り回せられるキリアンだが、どう観てもブロンソンとアイアランドがイチャついてるようにしか見えない。ララの命を狙う何者かの存在を知ったキリアンは、周囲の監視を潜り抜けたララを連れて逃避行の旅に出る。大統領夫人が行方不明になったら全米大騒ぎになると思うのだが、誰も騒がないのは何故? とツッコミを入れたくなるが、これはジル最後の映画なのだ。細かい事は大目に見よう。車、列車、バイク、ボートを乗り継ぎ、まるでデート気分の二人だが、なんとか暗殺者を撃退してゆく。性格が合わなかったキリアンとララの関係が徐々に和んでいく過程がちょっと恥ずかしくなってしまう。ララの夫で合衆国大統領カルヴィンは不能で、それが理由かは知らんがララは離婚したがっていた。カルヴィンにしてみれば離婚歴があると国民の印象を悪くして再選が危ぶまれる。カルヴィンの片腕の上院議員バンセンはカルヴィンが落選すれば権力を失うことを懸念し、ララが離婚を決意する前に暗殺してしまおうと策略していた。どう考えても浅知恵としかいいようがないが、離婚ではなく暗殺ならば、逆に国民の同情を集められるというワケ。この陰謀をキリアンは思いつきのように推理するのだが、真相はその通りで、暗殺者たちを倒したキリアンは、陰謀の黒幕バンセンを待ち伏せビル最上階から突き落とす。これではどっちが暗殺者かわかったものではない。アクション面の見せ場は、銃撃戦とかバイク・チェイスとか爆破シーンとかが用意されているのだが、勢いだけで迫力に欠けるので期待しても無駄。これはブロンソンとアイアランドのラブラブぶりを知るための映画である。